T-JIKATABI
T
-
J
I
K
A
T
A
B
I
の
魅
力
と
は
。
老舗地下足袋メーカー丸五とデザイナーT-MICHAELのコラボレーションから生まれた”T-JIKATABI"。
2年に1度開催され日本三大祭りの1つである、神田祭に参加したことをきっかけに、地下足袋の虜になったT-MICHAELが独自の目線で現代ファッションへと落とし込んだ、"T-JIKATABI"の魅力についてご紹介していきます。
1919年創業から100年を超える長い歴史を持つ、丸五。当時、人力車に使われていたタイヤに着目し足袋の底にゴムを張り付けることを思いつき誕生したという、縫い付け式地下足袋こそが丸五の地下足袋の始まりです。
時代とニーズに合わせて商品として形を変えながらも伝統や地下足袋の履き心地をたくさんの人に知ってほしいという想いから、現在ではトレーニングシューズやパンプスなどファッションとして身に着ける様々な足袋シューズを展開されています。
足袋シューズが足元のおしゃれとして当たり前の世の中にしたいという目標を掲げる丸五。その想いと共に、伝統を継承したオリジナルを忠実に再現し、尚且つダイナミックなデザインのレザーを使用した”T-JIKATABI”が誕生しました。
”T-JIKATABI"はほとんどの作業が人の手作業でおこなわれています。熟練の技で、裏の豚革と表の牛革を1枚ずつ型に合わせ立体にしていく吊り込みからステッチの縫いなど数々の工程を重ね1つ1つを丁寧に作業していくため、莫大な時間をかけて作られているのです。こうして人の手で作られたモノだからこそ、履きやすく温かみも感じられ、愛着の湧く履物へなっていくのだと思います。
足袋の最大の特徴といえば、足先が二股に割れている独自の形。この形状によって地面を掴むように足元を安定させることができ、親指を自由に動かせるという構造から、人間本来の足の使い方をしやすいという特性があり、また健康にも良いとされています。つま先、側面、踵には足を保護する為の足袋ならではのディテールが施されています。
作業としても、この二股の箇所がもっとも複雑で難しいとされていて、履き心地の良さを追求するためには人の手でなければできない吊り込みという工程の1つ。手の感覚のみで作り上げているまさに熟練の技だからこそのものです。
"T-JIKATABI"のゴム底は、貼り付けタイプでゴム部分が厚くなっております。その理由は、ソールの内部にエアークッションがはいっているため、クッション性が高く、踵にかかる負担を減らしてくれます。非常に履き心地が良く、長時間履いていても疲れづらい高機能な一面も持っています。
アウトソールの形状は、S字が連なった、まるでタイヤのような形状をしています。雨の日でも滑りづらく、地面を掴んでくれます。
地下足袋に欠かせないものの1つとして、靴紐のように足にフィットさせるためのサイズ調整の役割を持っているコハゼと呼ばれる留め具です。コハゼ1つ1つには丸五のロゴマークの⑤が刻まれています。"T-JIKATABI"のコハゼは6枚仕様で足元を美しく魅せてくれるミドル丈となっています。こちらのコハゼを4本ある受け糸へ足周りのサイズに合う箇所へ掛けてサイズ調整をします。"T-JIKATABI"の場合、牛革を採用しているため、使用していくうちに足首周りがより柔らかく履きやすくなります。
T-MICHAELのこだわりの1つが、足のアッパー甲部分に施された8本のチェーンステッチ。底との接着をするうえで重要な役割を担っています。糸が1本でも切れてしまうと全てが解けてしまうため、丁寧な作業が必要とのこと。
このステッチがあることで、見栄えも立体的となり足袋にデザイン性を与えてくれます。